【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?

「.....なんだ」

「《《アレ》》はお前の差し金か」

「.....ああ」

「毒消しは」

「.....そんなもの、ない」

 首を振ったオズウェル国王を見て、フェンリルはギリと歯を鳴らした。

 だが、すぐにスッと表情を消して顔だけ振り返る。

「おい、すぐに王都中に宣言を」

「はっ」

 フェンリルの指示で、騎士団の者たちが数人、出口へと駆けていく。

「.......報いは王族だけに受けさせてくれ。貴族にも大臣にも、国民にも.....何の責任もない」

「............」

 今更、国王としての責務に目覚めても、遅かった。フェンリルは何も答えなかった。

 その日のうちに、国王 オズウェル・モーリャントの、モーリャント王国敗北宣言が王都中を駆け巡り、ユービィスト王国の勝利となった。



 6日目には、ユービィスト王国 国王 ヴォルフ・ユービィストの声明が発表された。

『 
 国王 オズウェル・モーリャントを退位、

 王太子 コーネル・モーリャントを廃嫡とする。

 新王には テリウェル・モーリャントが即位することとする。

                    』


 テリウェル・モーリャントは、オズウェルの実弟で、現在三十歳。
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