【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
「.....なんだ」
「《《アレ》》はお前の差し金か」
「.....ああ」
「毒消しは」
「.....そんなもの、ない」
首を振ったオズウェル国王を見て、フェンリルはギリと歯を鳴らした。
だが、すぐにスッと表情を消して顔だけ振り返る。
「おい、すぐに王都中に宣言を」
「はっ」
フェンリルの指示で、騎士団の者たちが数人、出口へと駆けていく。
「.......報いは王族だけに受けさせてくれ。貴族にも大臣にも、国民にも.....何の責任もない」
「............」
今更、国王としての責務に目覚めても、遅かった。フェンリルは何も答えなかった。
その日のうちに、国王 オズウェル・モーリャントの、モーリャント王国敗北宣言が王都中を駆け巡り、ユービィスト王国の勝利となった。
◇
6日目には、ユービィスト王国 国王 ヴォルフ・ユービィストの声明が発表された。
『
国王 オズウェル・モーリャントを退位、
王太子 コーネル・モーリャントを廃嫡とする。
新王には テリウェル・モーリャントが即位することとする。
』
テリウェル・モーリャントは、オズウェルの実弟で、現在三十歳。