【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
「.....これは、君が?」
「あ.....は、はい。お庭を自由に使っていいとお許しを頂いたので。.....良かったでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。ここは君の家でもあるのだから、好きに使ってほしい。それにしても.....見事だな」
「..........?」
「植物たちだよ。皆、手入れが行き届いているのが俺でもわかる」
「ありがとうございます....」
「.....こちらこそ」
「え?」
「あのお茶....君がいつも茶葉を用意してくれているだろう?」
「はい。まだ日が浅く育ちきっていないので、今は間引いた.....ハーブ、を使っておりますが.....」
言葉が私の中の『記憶』に触れて、躊躇いが生まれた。
ふと、彼の顔色をうかがってしまう。
その表情に変化はない。
ーーそういえば、彼の記憶はどの時点から欠けているのかしら。