【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
◇◆
ーーその夜。
「眠れない。今夜は冷えるわね。昼間は暖かかったのに。....植物の様子でも見に行こうかしら」
ぐるぐると昼間の出来事を思い返していたら、目が冴えて眠れなくなった。
ベッドから起き上がり、寝衣の上から分厚めの羽織を着て、合わせ目をきゅっと締める。
そうして、ランタンを手に部屋を出た。
夜の庭は薄暗い。手に持った淡い明かりが足元を照らしてくれる。
使用人たちは仕事を終え、すでに休んでいる頃。あたりはシンと静かだった。
遠くの門に、門番の小さな人影が見えた。
屋敷の裏側に回って、花壇へと向かう。
「誰だ」
「きゃっ」
角を曲がろうとした所で大きな影が前に立ちはだかった。思わず小さな悲鳴をあげる。
「ジャスミン?」
「フェンリル様....」
トンと優しく両肩を掴まれ衝突は避けられた。
至近距離にある影を見上げれば、昼間お会いしてからお顔を拝見していなかったフェンリル様が立っていた。
今帰宅したのか、まだ騎士服を着ている。
「驚かせてすまなかった。足音がしたから侵入者かと」
「いえ、大丈夫ですわ。....おかえりなさいませ」
昼間は気まずくわかれた。もしかすると、まだ怒っていらっしゃるかもと彼の顔色をうかがうも、普段と変わらなかった。
気にしすぎていたかもしれない。
ーーその夜。
「眠れない。今夜は冷えるわね。昼間は暖かかったのに。....植物の様子でも見に行こうかしら」
ぐるぐると昼間の出来事を思い返していたら、目が冴えて眠れなくなった。
ベッドから起き上がり、寝衣の上から分厚めの羽織を着て、合わせ目をきゅっと締める。
そうして、ランタンを手に部屋を出た。
夜の庭は薄暗い。手に持った淡い明かりが足元を照らしてくれる。
使用人たちは仕事を終え、すでに休んでいる頃。あたりはシンと静かだった。
遠くの門に、門番の小さな人影が見えた。
屋敷の裏側に回って、花壇へと向かう。
「誰だ」
「きゃっ」
角を曲がろうとした所で大きな影が前に立ちはだかった。思わず小さな悲鳴をあげる。
「ジャスミン?」
「フェンリル様....」
トンと優しく両肩を掴まれ衝突は避けられた。
至近距離にある影を見上げれば、昼間お会いしてからお顔を拝見していなかったフェンリル様が立っていた。
今帰宅したのか、まだ騎士服を着ている。
「驚かせてすまなかった。足音がしたから侵入者かと」
「いえ、大丈夫ですわ。....おかえりなさいませ」
昼間は気まずくわかれた。もしかすると、まだ怒っていらっしゃるかもと彼の顔色をうかがうも、普段と変わらなかった。
気にしすぎていたかもしれない。