魔族@純愛#格差&恋愛物語
そして神殿を守るように、両脇は高い岩壁になっていた。

「たのもーっ・・・!」

イリスは正面の木製の扉を、ガンガン叩くと、わずかに扉を開き、そばかすの少年が顔をのぞかせた。

「何か、御用でしょうか?」

少年の顔には「不審者が来た」と、ありありと表れている。

無理もない。神殿に来る者の服装ではないからだ。

オフショルダーの、真っ赤なボディコンのミニワンピース。

赤はイリスの黒髪に映えて、妖艶さを演出する色。勝負色だ。


Gカップの胸を強調し、ウェストのくびれはスタイルの良さをアピールしているし、
パンティの見えそうなミニ丈は、美脚を惜しげもなく見せていた。

色気のわからんガキは相手にしない。時間がもったいない。

イリスは、少年に迫るように身を屈め、

「シオン様、シオン・シスル様に会いにきたんだけど」

少年は突然降臨した、お姉さまの迫力に、しどろもどろで後ずさりした。

「シオン様はどなたとも・・・・お会いしません」

「あら、そーお」

イリスは素早く、ハイヒールのつま先を扉の隙間に突っ込んだ。

「アポは取っていないんだけど、取り次いでくれないと困るんだ!!アタシが!!」
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