魔族@純愛#格差&恋愛物語

ビジネス交渉



<ビジネスの交渉>

神殿内部は大理石でできていて、高い丸天井に音が反響していく。

コツン コツン・・・コツン

イリスのヒール音が響き、その後に、スーツケースを引きずるズルズル音。

シオンは神殿を抜けて裏庭に出ると、畑の先にある東屋に向かった。

ハーブ畑、特にラベンダーの香りが、風向きによって強く香る。

「私は緑のフェアリーなので、いろいろな植物を育てます」

シオンは説明するわけでもなく、どこまでも続く畑を指さして言った。

「へーーー」

そう言えば、アクアは水のフェアリーだったかな・・

フェアリーにも、いろいろな属性があると言っていたっけ。

シオンは東屋のベンチに座り、イリスにも座るように促した。

「まず、うちの商品を見てほしいのですけど!!」

イリスは大声で言うと、スーツケースをガバッと開けて、テーブルの上に中身をぶちまけた。

色とりどりのレースのランジェリー、ブラジャーやパンティ、キャミソール、ペチコート

それは、摘み取った花がらのように積まれた。

< 14 / 57 >

この作品をシェア

pagetop