魔族@純愛#格差&恋愛物語
そして自分の手を見ると、

ゲゲッ!!!!

その手は小さく、10才ほどの少女のものだ。

「なぜ・・子どもの姿になるのですか?」

「うぐぐぐぐぐぐ・・・・」

イリスは小さなこぶしを握って、自分の目にあてた。

シオンの不思議な物を見るような視線が怖い、と思ったからだ。

やっちまった。
自分の弱点を知られた。

「疲れて体調が悪かったり、酒を飲みすぎたり、精気が足らない状態が続くと・・・

子どもの姿になっちまうんだ」

イリスは虚勢をはるつもりだったが、最後はかぼそい声になった。

魔族は、自分の弱点を知られるのをとても恐れる。

シオンはベッドから起き上がり、テーブルの水差しから、薄緑の液体をガラスのコップに注いだ。

「それでどうすれば、元に戻る事ができるのですか」

それはまったく日常の天気の会話のように、質問をしてくる。

イリスはめんどうくさいと思ったが、答えた。

「家に帰れば、冷凍してある精気がある。それを飲めば・・大人の姿に戻る」

それから、ふぅとイリスはため息をついた。

「だからぁ、精気を飲めば、元に戻るから・・・・すぐ帰る!」

「帰る?その姿で?それは、無理です」
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