魔族@純愛#格差&恋愛物語

セレモニードレス

<セレモニードレス>

レースのカーテン越しに、光が柔らかく差し込んでいる。

イリスは目を開け、ボリボリと自分の腕をかいた。

まだ、紅いブツブツが少し残っている。

イリスは、ベッドから滑り降りると、自分の体を眺めた。

長くてズルズルのローブの下は、両脇がひものパンティなのだが、太もものところまでずれて下がっている。

イリスはため息をつきながら、ひもを縛りなおすと、子どもサイズのちょうどよいものになった。

胸もぺったんこ。谷間の谷も山もない。

「はぁ、こんなん、色気ねーぜ、まったく・・・」

イリスはローブの打ち合わせを深くして、裾をズルズルひきずりながら、廊下に通じる扉をあけた。

窓の向かい側、神殿のステンドグラスのはまった大窓が見える。

どうやら、ここは別館らしい。

長い廊下は、香の匂いが立ち込めている。

廊下を進み、いくつかの扉の前を通り、半分ほど扉が開いている部屋をのぞき込んだ。

シオンが窓がわの机に、色々な瓶を並べ、乳鉢で何かをすりつぶしている。

匂いはそこから流れている。

「あの・・・帰るんだけど」

イリスが小さな声を出したので、シオンは顔を向けた。

「かゆみはどうですか。こちらに来て見せてください」

大きな椅子を引き寄せ、イリスに座るように手招きをした。

それから、足をぶらぶらさせて、座っているイリスの手首をとった。

「ああ、よかったです。だいぶ腫れが引いてきていますね。足はどうですか?」

イリスはS系の女王様がやるように、つま先をピンと伸ばしてすっと上げた。

M系魔族のオトコが、喜んでひれ伏すポーズだ。

シオンはしゃがんで、イリスの細い足首をつかむと、丁寧に観察をした。

「赤い発疹がまだ残っていますが、こっちも大丈夫ですね」

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