魔族@純愛#格差&恋愛物語
シオンも同じように、しげしげとイリスを見た。

「あなたも可愛らしいですね。年越しの儀式のドレスが、よくお似合いです」

「年越し・・・って?」

イリスは黒髪のシオンを、見上げて聞いた。

「フェアリーでは10才になるとこどもたちが、神殿で祝福の祈りを受ける儀式をするのです。」

「ふーーん?」

イリスは自分が10才の時、何をしていたのか思い出そうとした。

その時には、酒とたばこをやっていたと思う。

「問題が、ひとつあるんだけど・・・・」

イリスは、赤い小さな靴を差し出した。

「サイズが合わないので、履けないんだけど。」

イリスは床に靴を置いて、ニコッと笑って手を広げた。

「だっこ・・」

「ああ、困りましたね。そうですか・・・」

シオンは少しためらったが、ひょいとイリスを抱き上げた。

「それでは、行きましょう」

淡々と物事を進めるシオンに、イリスはもっといたぶりたい気分になった。

魔族のオトコとは違う白くなめらかな肌の首筋に、両腕をまわして、耳元でエロイ声でささやいた。

「首に噛みついたら、跡が残るよね」

「そうしたら、驚くのは、アナタかもしれません」
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