魔族@純愛#格差&恋愛物語

パパって呼ぶけど?

<パパって呼ぶけど>

その街は、フェアリー領の境界近く、魔族領、川向こうは獣人国と接している。

交易の一大拠点であり、行きかう人々も、いろいろな種族が見られる場所で、ここでは、異種族婚も珍しくないようだ。

獣耳モフモフの獣人オトコとフェアリーオンナのカップルや、魔族とフェアリーの子ども連れなど
みんな楽しそうに買い物をしている。

ここはダイバーシティなのだ。

シオンは、この街をよく知っているようで、迷いなくさっさと歩く。

イリスは物珍しくて、シオンの肩越しにきょろきょろ見回していた。

石畳の街道の両側には、こじゃれた赤レンガの店が並んでいる。

ショーウィンドウには、色とりどりの商品が陳列されているのを見ると、交易が活発に行われているようだ。

こども服を扱う店は小さいが、すぐ近くにあった。

カラン カラン 

ドアをあけると、小さなベルが鳴った。

「いらっしゃいませ」

赤い髪のフェアリーのお姉さんが、カウンター越しに声をかけた。

「この子の靴を・・・合うのを探して欲しいのですが」

シオンが説明をすると

「あらあら、魔族のお嬢ちゃんですね。
年越しの儀式ですか。とってもかわいいわ」

もちろん営業用トークであろうが、イリスはそれに答えるべくニカッと笑った。

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