魔族@純愛#格差&恋愛物語
「これはどうですか?履いてみてね」

お姉さんは小さな白のサンダルを、店の奥から出してきた。

イリスが椅子に座ると、シオンがサンダルを手にひざまずいた。

イケおじフェアリーが、自分の前でひざまずいている・・・なかなかいい光景ではないか?

イリスは口角をあげて、鷹揚にうなずいた。

「ん、大丈夫、ちょうどいい」

「あと、お土産にこれはいかがですか?
年越しの儀式のお土産に、みなさん買われるのですよ」

お姉さんがガラスケースから、小さい籐かごを出した。

かごに、ピンクのウサギのぬいぐるみと、カラフルで小さな卵がたくさん入ってる。

「この小さな卵は、チョコレートですよ。年越しの縁起物です」

フェアリーのお姉ちゃんは、なかなか商売がうまい。

今度、ここにショップを開くなら、従業員にスカウトしてもいい・・
イリスは考えていた。

でも、それより・・・・

「ねぇ、パパ、あたし、これも欲しい」

イリスは上目使いのおねだり視線で、シオンを見上げた。

シオンの金の瞳が一瞬細くなり、動揺しているのがわかった。

「パパぁ、うさぎちゃんほしい。」

少し甘えぎみで、だだをこねる感じで言ってみた。

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