魔族@純愛#格差&恋愛物語
シオンは目の前の宝石のように美しいケーキを見て、次に満面の笑みのイリスを見た。

「もちろん。酒とケーキは別腹だし。コーヒーはブラックに限るし」

そう言うと、チョコレートケーキの真ん中に、フォークをぶっ刺し、大口を開けて放り込んだ。

むぐむぐ・・・

「うまいな。でも、もう少しラム酒を効かせてくれるといいんだけどな」

次にクリームにまみれているイチゴを、フォークでほじくりだし、かじった。

「うん、フレッシュで、酸味と甘みのバランスがいい。魔族領は冷凍ばっかりだからな」

「フェアリー領の果物は、土が良いので、味が良いのです。
だから、他国との引き合いも多いのです」

シオンが説明してくれたが、イリスは味わうこともなく、一口でパクッといった。

「ここでは砂糖もいろいろな種類を作っているのです。魔族のあなたなら黒糖が好みかな」

「黒糖?ってなに?」

そう言いながら、タルトを手でつかんで口に放り込んだ。

「砂糖には色々な種類があるのですよ。
一番収穫量が多いのが、サトウキビですが、それを煮詰めたものが黒糖です。

強い甘みと個性的な味ですが、一度食べるとやみつきになる人も多いと聞きます」

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