魔族@純愛#格差&恋愛物語
「そーだな・・・相手次第じゃないか?
相手が拒否ったら、あいつだって、あきらめるしかないだろう?」

アラゴンは機嫌を取るように、アクアの唇にキスをした。

「でも、相手の方も・・・イリスの事が好きだったら?真剣に考えていたらどうします?
神殿関係者なら、フェアリーやドワーフの長老たちが、絶対に反対して二人の仲を裂こうとしますよ」

アクアはうつむいて、布を握りしめた。

「その愛は実ることはない・・・傷つくだけで終わることになるでしょう。
・・・ただでさえ、異種族婚は難しいのに」

アラゴンはアクアの肩を抱き寄せた。

「俺もイリスが傷つくのを見るのは、嫌だな」

アクアも自分の手を、アラゴンの手に重ねた。

「ええ、イリスを敵視する人たちから・・・守るだけの力を持っている人が、はたしているでしょうか」

「イリスはいつも元気で、アグレッシブに前に進む奴だ。魔界の太陽みたいに」

「さきほど、神官様からお手紙が来て、神殿の絹に近い別の絹織物を紹介してくださったのですが、
イリスがお礼を言いたいと・・・これから神殿に行くので心配です」

アラゴンは、アクアの手を握りしめた。

「わかった。俺も、それとなく探りを入れてみる。
オヤジもイリスの仕事ぶりには、期待をしているし。
イリスの相手が誰か、わかったら、教えるから心配をするな」

物置の扉の隙間から、フェアリードレス姿のイリスが、玄関の扉を開けたのが見えた。

アラゴンは立ち上がり、物置から出て行った。
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