魔族@純愛#格差&恋愛物語
アクアはフェアリー領の領主の娘であるが、アラゴンが一目ぼれをしてしまい、イリスが仲を取り持ったという経緯がある。

ランダは獣人とサキュバスの混血で、体格が大きい事にコンプレックスを持ち、イリスがなにくれとなく面倒を見た後輩なのだ。

というわけで、イリスは魔族向けに、誘惑、コケティッシュ、小悪魔的な路線。

アクアはフェアリー向けに可憐な少女っぽさとエレガントで上品さを。

ランダはスタイリッシュでスポーティ、機能を追求、獣人向けの着心地や体形補正を担当している。

今のままで、満足してはいけない。

もっと販路を拡大するためには、魔族のやや年齢高めの、金持ちの奥方向けをターゲットにしたい。

イリスは戦略を練っていた。

高級感、エレガント、シックな、キーワードが次々と浮かぶ。

「ねえ、アクア、相談があるんだけど」

アクアは窓側で、ベビーベッドで寝ていた娘を抱っこしようとしていた。

キャツ、キャツ・・

「かわいーなぁ、キアラちゃん、アラゴンに似ていないよね。似ているのは髪の色だけ?」

イリスは微笑んで、赤ん坊の頬を、真っ赤な爪を立てないようにそっとつついた。

< 5 / 57 >

この作品をシェア

pagetop