天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
代償
その日帰宅すると、ポストに大きな封筒が入っていた。
送り主を見ると「早川法律事務所」と書かれている。
「本当に送ってきた」
心の声が言葉となって出ちゃった。
はぁと息を吐きながら、家の中に入り、内容を確認する。
「慰謝料……。二百万円!?」
信じられない。こんな金額。
私、何も知らなかったのに、払わなきゃいけないの。
スマホで検索してみるものの、情報がたくさん出てきて何を信じればいいのかわからない。
けれど
「私も弁護士さんに頼んだ方が良いんだよね」
書類を眺めながら、一人呟く。
マッチングアプリに優馬が登録していた時の記録とか残っていたら良かったかもしれない。
優馬と知り合ってからアプリは消してしまった。
もう一度登録して検索するも、彼は出てこない。
「そうだ!」
私はスマホの写真を確認する。
優馬と付き合うようになって、アプリに登録してあった優馬のプロフィール写真をスクリーンショットしておいたんだ。これって証拠になるのかな。弁護士費用ってどのくらいなんだろう。初期相談は無料って書いてあるけれど。
私はある弁護士事務所に電話をして、面談の日時を予約することにした。
「お金、かかるけど仕方がないか。私が優馬に請求できる場合があるかも。そしたらそこから相殺しても……」
夕ご飯も食べず、情報を調べていた時だった。
風見先生からメッセージが表示される。
<今度の土曜日、空いてる?>
風見先生、本気で私のことを気に入ってくれたのかな。
これって、普通に誘われてるって考えて良いよね。
<すみません。今度の土曜日は予定が入っていて無理です>
弁護士さんの面談を入れてしまった。
それにしばらくはこの件で休日がどうなるかわからない。
出かける気分にもなれないよ。しかも風見先生となんか。
辛い前世まで思い出してしまいそう。そっとしておいてほしい。
<じゃあ、いつ空いてる?>
先生からすぐに返信がきた。
<すみません。用事がいつ入るのかわからなくて。予定がわかりません>
そう返信した時だった。
スマホの表示画面が変わる。
先生から電話がかかってきた。
出ないわけにはいかないよね。もし無視したら、また病院の事務所までくるかもしれない。
「はい?」
私は仕方なく電話に出ることにした。
<俺のこと、避けてる?>
挨拶もない第一声に、私の言葉も続かない。
風見先生、怒ってる?
いつもより声が低く聞こえる。それに単調だ。
避けていると言えば避けているけれど。
「えっと。あの。避けたいっていう気持ちもあります。だけど、本当に予定がわからなくて。この前の浮気のことで、相手から弁護士を通して慰謝料請求をされて。私も弁護士さんに相談することにしたんです。だから落ち着くまで無理というか……」
風見先生には嘘は通用しなさそう。本当のことを話すことにした。
送り主を見ると「早川法律事務所」と書かれている。
「本当に送ってきた」
心の声が言葉となって出ちゃった。
はぁと息を吐きながら、家の中に入り、内容を確認する。
「慰謝料……。二百万円!?」
信じられない。こんな金額。
私、何も知らなかったのに、払わなきゃいけないの。
スマホで検索してみるものの、情報がたくさん出てきて何を信じればいいのかわからない。
けれど
「私も弁護士さんに頼んだ方が良いんだよね」
書類を眺めながら、一人呟く。
マッチングアプリに優馬が登録していた時の記録とか残っていたら良かったかもしれない。
優馬と知り合ってからアプリは消してしまった。
もう一度登録して検索するも、彼は出てこない。
「そうだ!」
私はスマホの写真を確認する。
優馬と付き合うようになって、アプリに登録してあった優馬のプロフィール写真をスクリーンショットしておいたんだ。これって証拠になるのかな。弁護士費用ってどのくらいなんだろう。初期相談は無料って書いてあるけれど。
私はある弁護士事務所に電話をして、面談の日時を予約することにした。
「お金、かかるけど仕方がないか。私が優馬に請求できる場合があるかも。そしたらそこから相殺しても……」
夕ご飯も食べず、情報を調べていた時だった。
風見先生からメッセージが表示される。
<今度の土曜日、空いてる?>
風見先生、本気で私のことを気に入ってくれたのかな。
これって、普通に誘われてるって考えて良いよね。
<すみません。今度の土曜日は予定が入っていて無理です>
弁護士さんの面談を入れてしまった。
それにしばらくはこの件で休日がどうなるかわからない。
出かける気分にもなれないよ。しかも風見先生となんか。
辛い前世まで思い出してしまいそう。そっとしておいてほしい。
<じゃあ、いつ空いてる?>
先生からすぐに返信がきた。
<すみません。用事がいつ入るのかわからなくて。予定がわかりません>
そう返信した時だった。
スマホの表示画面が変わる。
先生から電話がかかってきた。
出ないわけにはいかないよね。もし無視したら、また病院の事務所までくるかもしれない。
「はい?」
私は仕方なく電話に出ることにした。
<俺のこと、避けてる?>
挨拶もない第一声に、私の言葉も続かない。
風見先生、怒ってる?
いつもより声が低く聞こえる。それに単調だ。
避けていると言えば避けているけれど。
「えっと。あの。避けたいっていう気持ちもあります。だけど、本当に予定がわからなくて。この前の浮気のことで、相手から弁護士を通して慰謝料請求をされて。私も弁護士さんに相談することにしたんです。だから落ち着くまで無理というか……」
風見先生には嘘は通用しなさそう。本当のことを話すことにした。