天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「ここ、別に一般の人が来ても大丈夫なところ。夜景が綺麗だろ」
エントランスから夜景が見える。
照明が薄暗くなっていて、街のネオンが光っている。
あれ、これってなんだかデートっぽい。
私、普通に風見先生とデートしてるのかもしれない。
「光藤さん。俺、絶対お前のこと諦めないから。俺の細胞がお前のこと求めてる。変なこと言うかもしれないけど、お前と会うたびに惹かれていく。光藤さんが俺のことを選んでくれるまでずっと待ってるから」
ストレートすぎて、言い返せない。顔が熱い。
見る人が見れば王子様みたいな人なのに、私なんかを想ってくれる理由ってなんだろう。
「そんな約束、できません」
別れたばかりだし、解決しなきゃいけない問題が多くて、先生との恋愛を前向きに考えることなんてできない。
「大丈夫。光藤さんは俺に惚れるから」
すごい自信だ。
「もっと光藤さんのこと知りたい。知りたいって思うことくらい良いだろ?」
「それは……。はい」
「好きな食べ物は?」
好きな食べ物?
そんな簡単に答えられる質問で良いんだ。
「甘い物。ケーキが好きです」
「嫌いな食べ物は?」
「えっと。梅干しです」
こんな質問がずっと続くの?
「じゃあ、俺に似てる大嫌いな人には何をされたの?」
先生は表情一つ変えない。ジッとこちらを見つめている。
なのに、質問がかなり重くなった。
室内なのに風がバッと吹いたような感覚。私と風見先生の髪の毛が揺れた気がする。
一層のこと、私が前世の記憶があるって伝えた方がいいのかもしれない。
風見先生は信じてくれない。逆に変な奴だと思われるかも。先生から嫌われちゃった方が楽かもしれない。
「もしも話したら、先生は絶対引きますよ?」
「引かない。約束する。光藤さんに近づきたいから」
かっこ良いこと言って、絶対後悔するんだから。
すぅと息を吸い
「私、前世の記憶があるんです。先生と似ている人のことを愛していました。その人も私のことを愛していると言ってくれた。ずっと一緒だと約束してくれたんです。だけどその人からすぐに飽きられて、捨てられました。私は誰からも愛されることなく、死にました」
長々と話すことでもないと思い、すごく要約したけれど、先生は一瞬ぴくッと眉を動かしたが、私の話を最後まで聞いてくれた。
「それって、アニルって名前?」
「えっ」
先生、私が先生の家でアニル様の名前を呟いてしまったこと覚えているんだ。
「……。そうです」
先生の表情からは何を考えているのかわからない。
心が全く読めない人。きっと引いているに違いないけれど。
「だから何かに怯えてたんだな。理解した。過去に愛した男が俺に似てるってことは、逆に運命かもしれない。光藤さんは俺をまた好きになるって運命」
なんて考え方の人なんだろう。
それに今の話、信じてくれたの?
冗談だと思っているからそんな態度でいられるんじゃ……。
「信じるよ。その話。バカになんかしないし、受け止める。だけど、それはあくまで前世だろ?今は今だから。トラウマが植え付けられているのかもしれないけど、今は光藤雫羽って名前でお前は生きてる。だからそんなに怖がるな」
私のフルネーム、はじめて下の名前で呼ばれた。
受けとめてくれるの?
「前世で幸せになれなかった分、俺が今世で愛するから」
どうしよう。まさかこんな返答をされるなんて。風見先生って変わった人。だけど、受け入れてくれて嬉しいかも。誰も信じてくれなかったから。
エントランスから夜景が見える。
照明が薄暗くなっていて、街のネオンが光っている。
あれ、これってなんだかデートっぽい。
私、普通に風見先生とデートしてるのかもしれない。
「光藤さん。俺、絶対お前のこと諦めないから。俺の細胞がお前のこと求めてる。変なこと言うかもしれないけど、お前と会うたびに惹かれていく。光藤さんが俺のことを選んでくれるまでずっと待ってるから」
ストレートすぎて、言い返せない。顔が熱い。
見る人が見れば王子様みたいな人なのに、私なんかを想ってくれる理由ってなんだろう。
「そんな約束、できません」
別れたばかりだし、解決しなきゃいけない問題が多くて、先生との恋愛を前向きに考えることなんてできない。
「大丈夫。光藤さんは俺に惚れるから」
すごい自信だ。
「もっと光藤さんのこと知りたい。知りたいって思うことくらい良いだろ?」
「それは……。はい」
「好きな食べ物は?」
好きな食べ物?
そんな簡単に答えられる質問で良いんだ。
「甘い物。ケーキが好きです」
「嫌いな食べ物は?」
「えっと。梅干しです」
こんな質問がずっと続くの?
「じゃあ、俺に似てる大嫌いな人には何をされたの?」
先生は表情一つ変えない。ジッとこちらを見つめている。
なのに、質問がかなり重くなった。
室内なのに風がバッと吹いたような感覚。私と風見先生の髪の毛が揺れた気がする。
一層のこと、私が前世の記憶があるって伝えた方がいいのかもしれない。
風見先生は信じてくれない。逆に変な奴だと思われるかも。先生から嫌われちゃった方が楽かもしれない。
「もしも話したら、先生は絶対引きますよ?」
「引かない。約束する。光藤さんに近づきたいから」
かっこ良いこと言って、絶対後悔するんだから。
すぅと息を吸い
「私、前世の記憶があるんです。先生と似ている人のことを愛していました。その人も私のことを愛していると言ってくれた。ずっと一緒だと約束してくれたんです。だけどその人からすぐに飽きられて、捨てられました。私は誰からも愛されることなく、死にました」
長々と話すことでもないと思い、すごく要約したけれど、先生は一瞬ぴくッと眉を動かしたが、私の話を最後まで聞いてくれた。
「それって、アニルって名前?」
「えっ」
先生、私が先生の家でアニル様の名前を呟いてしまったこと覚えているんだ。
「……。そうです」
先生の表情からは何を考えているのかわからない。
心が全く読めない人。きっと引いているに違いないけれど。
「だから何かに怯えてたんだな。理解した。過去に愛した男が俺に似てるってことは、逆に運命かもしれない。光藤さんは俺をまた好きになるって運命」
なんて考え方の人なんだろう。
それに今の話、信じてくれたの?
冗談だと思っているからそんな態度でいられるんじゃ……。
「信じるよ。その話。バカになんかしないし、受け止める。だけど、それはあくまで前世だろ?今は今だから。トラウマが植え付けられているのかもしれないけど、今は光藤雫羽って名前でお前は生きてる。だからそんなに怖がるな」
私のフルネーム、はじめて下の名前で呼ばれた。
受けとめてくれるの?
「前世で幸せになれなかった分、俺が今世で愛するから」
どうしよう。まさかこんな返答をされるなんて。風見先生って変わった人。だけど、受け入れてくれて嬉しいかも。誰も信じてくれなかったから。