天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「風見先生ってすごい人ですね」
「ああ。そうだけど」
先生の自信たっぷりな言葉にハハッと笑ってしまった。
私、この人には勝てないかもしれない。
「風見先生、ありがとうございます。風見先生と会うたびに、過去の辛かった記憶が蘇っていたけれど、断ち切れるようにします。今、私は光藤雫羽として生きてるんで」
私の言葉に風見先生は力強くコクっと頷いてくれた。
先生の車に乗り、私のアパートまで送ってもらう。
「光藤さん。裁判、和解のこと考えておいて。力になるから」
シートベルトを外した瞬間、先生はそう言ってくれた。
「そこまでお世話になるわけにはいきません。なんとかっ……」
自分で頑張りますと伝えようとした瞬間、先生にグイっと頭を支えられ、チュッと頬にキスをされた。
「ええっ……」
思わず、キスされた頬に手を添える。
「風見先生っ!?」
「このキスで二百万。俺なりに抑えたつもりだけど、どう?」
どうって、どうもこうもないよ。
ほっぺにキスされて、それが二百万の価値があるなんて。
しかも私みたいな平凡な女に。
「抑えたとは……」
キス、はじめてなんかじゃないのに。
どうしてこんなにドキドキするの。血圧が上がってそう。
「本当はもっと求めたいけど、我慢した。光藤さんがOKを出してくれるまで、できるだけ我慢するつもりだけど。わからない」
風見先生はぷにっと私の唇に指を押し付けた。
「んっ」
先生なりに配慮してくれているってことなんだ。
「本気で考えておいて。俺にとっては、金額より時間の方が惜しい。すぐ断るんならもっと俺が光藤さんに惚れているってちゃんと証明するけど」
証明とか、何をされるのか怖いよ。
「わ、わかりました。考えます」
ここは機嫌を損ねないようにしよう。
「よし。良い子だ」
先生は私の頭の上に手のひらを置き、ポンポンと撫でるように優しく触れてくれた。
ズキンと頭が一瞬痛くなり、アニル様と風見先生が重なって見える。
そういえば、アニル様もよく私のことをこうやって褒めてくれた。舞が綺麗に踊れるたびに「よくできたな」って言って。それがすごく嬉しくて。
ううん、ダメだ。思い出しちゃ。
縛られた記憶とは断ち切るって決めたんだから。
「ああ。そうだけど」
先生の自信たっぷりな言葉にハハッと笑ってしまった。
私、この人には勝てないかもしれない。
「風見先生、ありがとうございます。風見先生と会うたびに、過去の辛かった記憶が蘇っていたけれど、断ち切れるようにします。今、私は光藤雫羽として生きてるんで」
私の言葉に風見先生は力強くコクっと頷いてくれた。
先生の車に乗り、私のアパートまで送ってもらう。
「光藤さん。裁判、和解のこと考えておいて。力になるから」
シートベルトを外した瞬間、先生はそう言ってくれた。
「そこまでお世話になるわけにはいきません。なんとかっ……」
自分で頑張りますと伝えようとした瞬間、先生にグイっと頭を支えられ、チュッと頬にキスをされた。
「ええっ……」
思わず、キスされた頬に手を添える。
「風見先生っ!?」
「このキスで二百万。俺なりに抑えたつもりだけど、どう?」
どうって、どうもこうもないよ。
ほっぺにキスされて、それが二百万の価値があるなんて。
しかも私みたいな平凡な女に。
「抑えたとは……」
キス、はじめてなんかじゃないのに。
どうしてこんなにドキドキするの。血圧が上がってそう。
「本当はもっと求めたいけど、我慢した。光藤さんがOKを出してくれるまで、できるだけ我慢するつもりだけど。わからない」
風見先生はぷにっと私の唇に指を押し付けた。
「んっ」
先生なりに配慮してくれているってことなんだ。
「本気で考えておいて。俺にとっては、金額より時間の方が惜しい。すぐ断るんならもっと俺が光藤さんに惚れているってちゃんと証明するけど」
証明とか、何をされるのか怖いよ。
「わ、わかりました。考えます」
ここは機嫌を損ねないようにしよう。
「よし。良い子だ」
先生は私の頭の上に手のひらを置き、ポンポンと撫でるように優しく触れてくれた。
ズキンと頭が一瞬痛くなり、アニル様と風見先生が重なって見える。
そういえば、アニル様もよく私のことをこうやって褒めてくれた。舞が綺麗に踊れるたびに「よくできたな」って言って。それがすごく嬉しくて。
ううん、ダメだ。思い出しちゃ。
縛られた記憶とは断ち切るって決めたんだから。