天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「はいはい。ちょっとやめなよ。今日は交流を目的にしてるんだよ。宮下さんもいきなり来て、その発言はないんじゃないかな。風見先生と一緒に仕事している時間は長いかもしれないけど、それはあくまで仕事上だから。勘違いしない方が良い。風見先生の《《保護者》》にでもなったつもり?」

 私と宮下さんの間に入ってくれたのは、高木先生だ。

「ひとまず落ち着いて。今度風見先生に聞いてみなよ。この子に八つ当たりしないでさ?」

「私はっ、そんなっ!」

 宮下さんは高木先生に向かって、一生懸命弁論を続けているけれど
「わかったから。それをここで言うような話じゃないでしょ」
 彼は自然と宮下さんと遠ざけてくれた。

「ありがとうございます」

 高木先生が間に入ってくれなかったら、私、もっとみっともないことになっていたと思う。

「いいよ。どう考えても宮下さんが悪いでしょ。風見先生に一方的に好意を寄せてるのはわかるけど。雫羽ちゃんに攻撃してくることはないよね」

 ふぅと息を吐き
「だけど、雫羽ちゃんもよく言い返せたね。もっと大人しい子かと思っていたけど。芯のある子って、俺も好きだよ」
 私の発言を思い出したかのように彼は、ハハっと笑っている。

 これは褒められているんだよね。
 
 予定していたゲーム大会も無事に盛り上がり、高木先生も景品をもらって無邪気に喜んでいた。
 透空さんは、やっぱり忙しいんだ。まだ姿が見えない。

 もう少しで食事会も終わりを迎えようとした時
「いたっ」
 ゲーム会場を直そうとしている時、机の脚のロール部分にパンプスの先が踏まれ、転んでしまった。

「いたたたた」

 ああ、変な転び方をしたから、ヒールまで折れてしまったかも。
 立ち上がろうとしたけれど、うまく体勢がとれない。

 裸足で歩くわけにもいかないし、どうしよう。

 うーんと考えていると
「大丈夫?」
 私の様子を見ていた高木先生が来てくれた。
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