天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「俺、他の女に全く興味ないけど。雫羽は別。極端すぎる話、他の男と会話すらしてほしくない。それは難しいだろうから、常識の範囲では我慢するけど。過度な密着はイヤだ」

 心の中に留めておかないで、ストレートに伝えてくれる。わかりやすい。

「お仕置きってなんですか?」

 透空さん、本当は優しい人だから痛いことはしないと思う。
 だけど気になる。

「帰ってからのお楽しみ」

「私は楽しみではなく、怖いんですけど」

 横を歩く彼をチラッと見上げる。
 表情がなくて何を考えているのか、わからないよ。

「夕ご飯、簡単なもので良いなら作ります」

 すでにできているお弁当を先生は買おうとしていたから、提案をした。

「疲れてないの?」

「ちょっとしたご飯作るくらい疲れません。それに少しでも栄養のあるものを食べてもらいたいから」

「ありがとう。嬉しい」

 さっきまでちょっぴり不機嫌だった気がするけれど、ちょっとは機嫌を直してくれたかな。
 そのあと、部屋着は透空さんと一緒に選び、下着はさすがに恥ずかしくて、違うところで待ってもらった。
 シンプルなものでいいか。あまり派手すぎるのも、やる気満々って気がしてなんだか嫌だ。

 透空さんと買い物をして、彼のマンションに帰宅をする。

「雫羽」

 買ってきたものを冷蔵庫に入れると、透空さんがこっちと寝室に手招きをしている。

「この中に雫羽の私物入れていいから。四段全部使って」

「え、こんな大きなチェストにですか?」

 この前来た時にはなかったようが気がする。
 もしかして透空さん、私のために買ってくれたの?

「俺の家の中に雫羽の物が増えるの嬉しい」

 そう言うと彼は、私をうしろからそっと優しく抱きしめた。
 いつもはギュッて感じなのに。優しく包み込まれる。

 ドキドキするけど、イヤな気持ちはもうしない。
 逆に落ち着くようになってしまったかも。

 私の腰にある先生の手に触れる。

「雫羽。俺に心を許してくれた?」

「……。はい。頼りになる人だって思います」

「そっか」

 透空さんはフッと笑ってくれ
「お仕置きはお仕置きだから。今日は俺のそばで寝てもらうからな」
 そんな提案をされた。
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