天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「雫羽。俺、もう余裕ない」

 彼の言葉が聞こえた瞬間
「あっ!」
 熱くなっている彼の身体の一部が私のナカに挿入された。

「んっ。んんっ!」

 子宮を突かれるたびに我慢できない声が出る。
 気持ち良いのと、こんなに近くに透空さんが居てくれるのが幸せで、おかしくなりそう。

 一粒、涙がツーと頬を流れたのがわかる。

「痛い?」

 私の顔を見ていた透空さんが動くのをやめようとした。

「違いますっ。幸せなんです。透空さん、好きっ」

 私はもっとしてほしいと言わんばかりに彼の腰に足を絡ませた。

「ちょっ、可愛すぎて。加減できそうにない」

 再び彼の腰が動く。

「はぁっ、やばい。俺ももう……」

「透空さんっ。あ、キスしてっ?」

 火照っている透空さんの顔に手を伸ばし、引き寄せる。

「んんっ」

 キスをした瞬間、彼は絶頂したようだ。
 一瞬、動きが止まった。

「雫羽。愛してる」

 彼は身体が入ったままの状態で、耳元で囁いてくれた。

「私も愛してます」

 彼は私の言葉を聞き、私の肩に頭をつけた。まるで甘えるように。
 どうしたんだろう。よしよしと頭を撫でてみる。

 あれ、透空さんの手、少し震えてる?

 繋いでいた手のひらから、振動が伝わってくる。

「透空さん?」

 思わず、彼の顔を覗き込むと、彼も一粒の涙を流していた。

「えっ。どうしたんですか?」

 慌てて飛び起きようとするも
「ダメ。離さない」
 上から跨り抱きつかれたままの状態は解かれない。

「透空さん、泣いてるの?」

 涙の理由が知りたい。

「泣いてない」

「でもっ」

 私が続きを話そうとすると
「これ以上、続けると怒るよ」
 頑なに拒否された。怒られたくない。

「心配でっ」

「俺も幸せすぎて。ただの嬉し泣きだから気にすんな」

 いつもの透空さんに戻ったみたい。
 首を傾げてしまったら
「まだ今日は終わらないから」

「えっ」

 再び透空さんからキスをされて
「あっ。待ってっ、透空さんっ!」
 私が一緒に居たいことを求めたのに、身体が壊れちゃうんじゃないかってくらい、激しいセックスが続いた。

「愛してる」

 時折言ってくれる透空さんの言葉に幸せを感じながら、目を閉じてしまいそうになった時
「愛している、ディヤ」
 透空さんが前世の私の名前で呼んだ気がしたけれど、薄れゆく意識の中できっとまだどこかにアニル様のことを忘れられない私がいるんだと、ぼんやりとそう思った。
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