側妃マリアの謀

 
 当然、あの状況で夜会は続けられない。
 中止となり、私とアルヴィン卿、そしてマチルダ様は対処に追われていた。
 セラフィーナ様は、貴族を収監するためと独房である塔に。陛下は自害防止のため、口輪をされて陸軍基地へと連れていかれた。
 セラフィーナ様はシャッテンヴァルト公爵との関与を調べられた後、無罪であれば遠縁の貴族にでも引き取られるだろう。
 陛下は、モントヴァルト王国とセレニア皇国とそれぞれ結んだ条文違反の責任を求められることとなる。王侯裁判が終わり、判決が出るまでは彼は独房で過ごすこととなるだろう。
 祝賀祭から、一ヶ月。
 突然の代替わりに、根回し済みの社交界はともかく市井は大混乱だという。新聞にはあることないこと書かれ、アルヴィン卿改めて、アルヴィン陛下は、その対応に追われている。
 (きっと今のアルヴィン陛下は、目を回すほどお忙しいと思うのだけれど……)
 だけど、約束通りルンハルトには、十日に一回は必ず会いに来ているようだ。私は顔を合わせていないけれど、ルンハルトから話を聞く。
「きのうはね、アルヴィンが、きてくれたんだ!」
 春の終わり、私とルンハルトと初めて出会った時のように庭園に並んで座っていた。木の幹に背中を預け、私はルンハルトに本を読んでいた。
 ルンハルトは、今年の冬には六歳になる。今後、立太子されることを考えると、教育は早い方がいいだろう。
 今は、エリセリュン王国の歴史を記しの資料を、分かりやすく噛み砕いて説明していたところだった。
 ルンハルトは、英雄譚が好きなようなので、彼好みに多少、脚色して話すと彼は喜んだ。
 ルンハルトの口から出たアルヴィン陛下の名前に、私は顔を上げる。
「そうだったの。私もお会いしたかったわ」
 何せ、今後のことについて話したいことがたくさんある。聴きたいこともある。
 (シャッテンヴァルト公爵がルンハルトの暗殺計画を目論んでいたなんて知らなかったわ)
「ねえ、ねえ!」
 ドレスの裾を引っ張られて、ルンハルトに視線を向ける。彼はなにか期待するような目で私を見ていた。
「マリアと、アルヴィン、けっこんするの!?」
「…………んん?」
 そして、子供特有の突拍子もない単語に、私はふたたび、目を瞬かせることになるのだった。
 
 ☆
 
 『親愛なる妹 マリアへ。
 エリセリュン王国での日々はいかがお過ごしでしょうか。私は、私の予想がまさに的中したことを知り、胸が踊りました。
 あなたは、どこででも輝ける人間です。
 ルナリア王国でも、あなたの話をよく聞きます。
 私は、あなたの姉であることを誇らしく思います。
 そして、前回のお手紙に書いてあったことですが……前国王陛下の甥がルナリア王の妹君の息子であったとは、なんという奇縁でしょうか。
 天の導きでしょうか。
 あなたは、私の贈り物が導きのきっかけになったと書いてくれましたね。とても嬉しく思います。
 陛下は、シャーロット殿下……妹君を大変大切に想っていらっしゃいました。行方が分からなくなってから二十年以上経過するというのに、未だに彼女の目撃情報を探していたというのです。
 王太子殿下も、そのことを大変気にしておられました。
 シャーロット殿下の訃報は、大変悲しく、そして寂しく思います。ですが、幸せに過ごされたとお聞きし、安心いたしました。
 親愛なる妹マリア。
 ルナリア王国は、他国と一切国交を持たない国でしたが、今回の件により、セレニア皇国、モントヴァルト王国、そしてエリセリュン王国と同盟を結んだことを契機に、陛下は海路を開くと仰いました。
 あなたとふたたび会える日も、近いと期待しております。
 長くなってしまったので、この辺で。
 あなたを愛する姉 フランチェスカ・ルナリア』
 
 ☆
 
 (それにしても、驚いたわ)
 寝る前のハーブティーを口にしながら、私は昼間の出来事を思い出す。
 (姉様。子供は突拍子もないことをする、と姉様は昔言っておりましたけれど、私もそう思います)
 一体、どこから私とアルヴィン卿が結婚する、という話が出てきたのだろうか。ソファに腰を下ろしながら考えていると、その時扉がノックされた。ダリアが取り次ぎ、私は思いもしない名前を聞くことになる。
「アルヴィン卿……ではなかったわね、もう。アルヴィン陛下がいらっしゃってる?」
 つい、アルヴィン卿と言ってしまいそうになるけれど。彼はもう、事実上の王だ。
 即位式はまだ済んでいないけれど、前国王陛下が拘束された時点で、王位はアルヴィン陛下にあった。
 その、今最も多忙であるはずの彼が、私を訪ねにきているらしい。目を瞬く私に、ダリアが尋ねる。
「時間も時間ですし……改めていただきますか?」
 壁時計を確認すると、既に深夜近い。
 もうあと少しで、日付が変わる。少し悩んだ末、私はダリアに答えた。
「いえ、急ぎの要件かもしれないから伺うわ」
 寝室から続き扉の応接室へと移動すると、既にアルヴィン陛下が待っていた。彼はまだ着替えていなかったようで、ジャケットを羽織っている。
 アルヴィン陛下は、私の姿を見ると申し訳なさそうな顔になった。
「夜遅くの訪問、申し訳ありません。ご迷惑とは分かっていたのですが、早急にあなたに確認したいことがあり、訪ねました」
「問題ありませんわ。それで……どうかなさいまして?」
 アルヴィン陛下の対面のソファに腰を下ろした私に、彼が視線を彷徨わせた。言いにくそうな様子の彼に、首を傾げる。
「アルヴィン陛下?」
「あなたは、ルンハルトの母になる気はありますか?」
「…………はい?」
 そして本日二度目。
 私は突拍子もない質問を、今度はアルヴィン陛下から受けることになるのだった。
「ルンハルトの母親に? それは、どのような意味ですか?」
 混乱する私にアルヴィン陛下は言葉を探すようにまつ毛を伏せていたが、やがて顔を上げた。
 そして、ハッキリと私に言う。
「本日、議会で今後側妃(あなたがた)への対応をどうすべきか、議題に上がりました」
「…………」
 側妃の扱いについて、遅かれ早かれ議題に上がるのは予想していた。だから、驚きはない。
「マチルダ妃は、帰国を望みました。やりたいことがあると、彼女は言った」
「……はい」
 既に知っていた。以前会った時に、彼女はそう話していたから。
 このままエリセリュン王国に残るのではなく、自国に帰って、彼女は教師になりたいのだそうだ。突然の意思表明に驚いたけれど、彼女は教師は教師でも、音楽教師になりたいのだと話した。
 『私は、皇族として生きていくことに向いていません。皇族に生まれた以上、その責務を果たすのが皇女の役割だと思って、今まで生きてきました』
 彼女の、静かな声を思い出す。
 マチルダ様は、胸に手を当ててゆっくりと語った。この一年、セレニア皇国とモントヴァルト王国の同盟の話が出始めた時から、ずっと。
 王が変わった時、自分は今後どうしよう。どうすべきか。どの道を進むべきか、考えた時答えはひとつだったのだと話した。
 『私は、リュートの演奏が好きです。リュートを弾いている時は、唯一こころが安らぐ……。この安らぎを、誰かに教えたい。私のように、息苦しさを感じている子の救いになれば、と、若輩者の身ではありますが、思うのです』
 セレニア皇帝は、反対するだろう。皇女が教師になるなど、おそらく前代未聞に違いない。
 『批判されるでしょう。それでも?』
 私の質問に、マチルダ様は困ったように微笑んだ。だけどその後、彼女はハッキリとした声で答えた。いつものように、弱々しい声ではない。
 『それでも構いません。決めたのです。私も、マリア様。あなたのように強い意志を持ち、それを貫きたいと』
「………」
 その時のことを思い返していると、アルヴィン陛下に名前を呼ばれた。
「マリア妃。あなたは、どうしたいですか?」
「国に帰ろうかと考えていました」
「……ルンハルトが、寂しがっても?」
 その言葉に、私は言葉につまる。
 (ほんとうは、ルンハルトのそばに居たい)
 とうぜんだ。だって私は、あの子と約束した。
 ずっと一緒にいる、と。
 だけど私は、モントヴァルト王国の出身で、前国王陛下の妃だった人間。ルンハルトのそばにいていい人間でないことは、子供でもわかる。
 返答しない私に、アルヴィン陛下がもう一度私に尋ねた。
「マリア妃。私は──あなたにどうするのか、聞いているわけではないんです。どうしたいのか、お聞きしている」
 ルンハルトはもうひとりではない。
 アルヴィン陛下が政権を得てから、彼の身の回りは改善された。離宮は改築され、ルンハルトのそばには常に護衛がつくようになった。侍女も増え、今の彼はひとりではない。
「……あなたがいなくなったらルンハルトは泣きますよ」
「それでも、一時(いっとき)のことです。十年、二十年も経てばあの子も忘れるでしょう」
「私は」
 アルヴィン陛下の声が、やけに響く。
 私は、その時気がついた。さっきから、私は建前でしか話していない。
 彼の求めている返答は、そんなものではない。
「遠い未来の話ではなく、今の話をしています」
 それに、ようやく私は本心を口にした。
「……一緒にいたいですよ。とうぜんでしょう。あの子の成長を、そばで見ていたい。私とルンハルトの血は繋がっていません。ルンハルトは私の子でも、ありません」
 それは事実だ。だけど『血の繋がりがない』
 その言葉は、思いのほか私の胸を抉った。
 私は、手をきつく握りしめた。
「……それでも、一緒にいたいのです。ルンハルトの面倒を見たい。可愛がりたい。あの子が上手に出来たら褒めたいし、いけないことをしたら私が注意したいとも思う。……だけど、こんなことをいっても、どうしようもありません。私はモントヴァルトに帰らなければなりません。私がここに残れば、余計な争いが──」
 起こるでしょう? という言葉は、最後まで続かなかった。
「そこは、どうにでもなります。というより、どうにかします」
 私の言葉を遮るようにして、アルヴィン陛下が言った。彼がひとの話を遮るのは珍しい。
「それに、もっと言うと──マリア妃。いえ、もう、そう呼ぶ必要も無いのでしたね」
 悩むようにアルヴィン陛下が眉を寄せる。
 それから、ゆっくりと私に尋ねた。
「マリア……と。あなたが嫌でなければ、そう呼んでもよろしいでしょうか」
「──」
 目を瞬く。アルヴィン陛下の問いの意味するところを理解して、なんと答えるべきか言葉に迷う。
 身分のある男性が、身分ある女性(ひと)をファーストネームで呼ぶ。それには、重要な意味を伴う。アルヴィン陛下がそれを知らないはずがない。意味もなく、そうするひとではないことを、私は既に知っている。
 迷ったけれど、すぐに答えは出た。
 私は短く返答した。
「……ぜひ。マリア、とそうお呼びください」
 私の答えに、アルヴィン陛下は安堵したようだった。短く息を吐き、肩から力を抜いた様子の彼を見る。私の視線に気がついたアルヴィン陛下が、物言いたげに私を見た。
「……これでも、緊張しているんです。女性を口説くのは、慣れていなくて」
 私はふたたび、目を瞬いた。
「…………口説いていたのですか?」
「でなければ、ファーストネームで呼びたいなどと言いません」
「それは確かにそう……なのですけれど」
 アプローチとは言い難い気がする。
 口説く、というと一般的にはもう少し甘い空気が漂うものでは無いかと思っていると、アルヴィン陛下が話を変えるように口を開く。
「……王家の結婚では、度々、結婚相手のスライドが起きるものです」
「ですがそれは、戦時中の話なのでは……?」
 婚約相手が命を落とし、その兄弟と婚約を結び直す。それはモントヴァルト王国でもままあることだ。だけどそれは戦時中の時の話だし、そもそも政略結婚が主だからそうせざるを得ないという側面もある。
 今の状況では使いにくい手段なのでは、と考えていると、アルヴィン陛下が微笑んだ。悪戯っぽく。
「前例があるなら、それに倣うだけです。状況はともかくとして、事例があるということは変わりないのですから」
「……ずいぶん、荒っぽい真似をされるのですね?」
 つまり、アルヴィン陛下は、前国王陛下の婚姻をそのまま引き継ごうというのだろう。兄弟間による、結婚相手のスライドは確かにない話ではない。
 しかし、強引な手法であることには変わりない。私の言葉に、アルヴィン陛下が笑う。
「こうでもしないと、あなたはモントヴァルト王国に帰ってしまいますから」
 そして、アルヴィン陛下は突然立ち上がると、私の前で膝をついた。驚いていると、アルヴィン陛下が言った。
「マリア。どうか、私の妻になってください」
 驚きのあまり、言葉が出ない。
 急すぎて、こんなに簡単に決めてしまっても良いのだろうか、という疑問も過った。
 目を見開く私に、アルヴィン陛下が落ち着いた声で言葉を重ねた。
「あなたの強さに、その煌めきに魅せられました」
「………」
「…………」
「………………」
 沈黙はどんどん長くなる。
 これで終わりかと思ってさらに困惑していると、アルヴィン陛下が何とか声を振り絞った、とでも言うような声で言った。
「…………すみません、こういうのは慣れていないんです。おかしかったら、言ってください」
 見れば、彼の耳が赤く染まっている。
 相当気恥ずかしいのだろう。アルヴィン陛下は私から目を逸らしていた。それを見て、私も気が動転する。
「いえ……。私も、プロポーズを受けたのは初めてですから、おかしいかどうかまではわかりかねますわ……」
「………」
「………」
 またしても、沈黙が広がる。
 失言だった、と気がつく。間違いなく、今のは、そう返すべき場面ではなかった。どうやら私も相当混乱しているらしい。
「申し訳ありません。私も、動揺しているようです」
 パッと口元を覆って謝罪すると、アルヴィン陛下が顔を上げる。そして、ホッとしたように息を吐いた。
「そうでしたか。……それなら、良かったです」
「良かった?」
「緊張しているのは、私だけかと思いました」
「有り得ませんわ。まさか、あなたがそんなことを言うなんて思いもしなかったら……。とても、驚いています」
 私の言葉に、アルヴィン陛下は苦笑した。
 このひとは、思ったよりよく笑う。最初お会いした時は、表情が変わらないひとだと思ったのに。
「ルンハルトのために残って欲しい、というのも本心です。ですが、私としても、あなたにエリセリュンにいてほしい。これは、私のわがままです」
 アルヴィン陛下は、さらに言った。
「YESなら、どうかこの手を取って」
「……ひとつ、聞きたいことがございます」
「何でしょう」
 急かすことなく、アルヴィン陛下は尋ねてくる。
 先程の様子を見るに、相当動揺しているに違いないのに。今も、落ち着かない気持ちのはずだ。
 しかし、それを私に悟らせることなく、アルヴィン陛下が私をみる。その深い深紅の瞳は、ルンハルトと同じ色。
「いつから、私を妃に、と考えていたのですか?」
「明確に考えたのは、叔父上……前国王の身柄を拘束してからですね」
 割と最近だ。そう思っていると、アルヴィン陛下も同じことを考えたのだろう。彼が笑う。
「今後のことを考えた時……あなたのいないエリセリュンを想像することは出来なかった。私はとうぜんのように、あなたがこの国に残ることを考えていたんです」
「──」
 これは……本人には自覚がないのかもしれないけれど。相当な、愛の告白ではないだろうか。
 返す言葉を失っていると、アルヴィン陛下が微笑む。その目元はほんのりと赤い。
 やはり、気恥ずかしいものは気恥ずかしいらしい。
「私の、共犯者になってください。あなたがいれば、私は何だってできる気がするんです。それこそ、王にだってなれたように」
「……ルンハルトのためではなかったんですの?」
「もちろんそうです。ですが、あなたの言葉があったから、私は動けたんです。……あの時、あなたは言いましたね」
 アルヴィン陛下の静かな声が、部屋に響く。
 火を灯している蝋は既に短くなっていて、ずいぶん長い時間、私たちが話していることを示していた。
「『私を利用してください』と。……ですから、今度は私が、同じ言葉をあなたに返します。私を、利用してください、マリア。だからどうか、この手を取って」
「私は……妃に不向きな女です」
 アルヴィン陛下が答える前に、私はさらに言葉を重ねた。
「計略は苦手ではないですし、むしろ得意分野です。小細工を仕掛けたり、頭を使う話術でひとを操るのも、得意です。……虎視眈々と機会を狙い、計算高い女です。アルヴィン陛下は、ほんとうに私で良いのですか?」
 私が自分に下している評価は、おそらく客観的に見た時の意見と、そう乖離していないはずだ。
 私という人間を知れば、大半の人間は怖がるし、気味悪がるだろう。
 赤目の呪いなんて可愛いものでは無い。
 前国王陛下の言葉──蜘蛛のような女、とはまさにその通りだったわけだ。
 それを初見で見破った彼は彼で、すごいのかもしれない。
「最高の女性ですね」
「え……」
 想定外の反応に、目を見開いた。
「私が惹かれたのは、あなたですから」
「……アルヴィン陛下は変わっていらっしゃるわ」
 やはり、私は可愛げがない。
 こういう時、姉様ならにこりと微笑んで、お礼のひとつでも口にするだろう。
 だけどどう頑張っても、私は姉様になれないし、私は姉様になりたいわけではない。可愛げなんてものは、生まれつき持っていないのだから仕方ない──と、以前の私なら思っていたことだけど。
 (努力しましょう)
 そう思った私は、アルヴィン陛下と同じようにカーペットに膝をついた。ふわりと、ショールが広がる。
「ありがとうございます。私を、と望んでくださったアルヴィン陛下のために、私もこの身を尽くします」
 まるで、拝命された臣下のような返答になってしまった。どうやら可愛げというものは、一朝一夕で身につくものではないらしい。先は長い。
 私は苦心して、言葉を探した。笑みを浮かべて、どうにか口にする。
「末永く、お傍に置いてくださいませね」
「──」
 アルヴィン陛下の目が見開かれる。
 視線を合わせていると、恥ずかしくて頭がどうにかなってしまいそうなので、私は俯いて、彼の手を取った。
「あなたを、敬愛しております」
 愛している、というには、まだ彼のことを知らなすぎる。
 今は、恋愛より、敬愛の方が強かった。私はアルヴィン陛下を尊敬している。
 ルンハルトのためにこの状況を変えたいと、ひとりで戦っていたアルヴィン陛下。
 彼が探し出した文献は、それこそ一朝一夕では見つけることが出来ない代物だ。
 私は顔を上げると、アルヴィン陛下に微笑みかけた。
「微力ながら、陛下の御代(みよ)に仕えさせてください」
「……ありがとうございます。あなたという女神を得た私は幸せ者ですね」
 こういうセリフは照れずに言うのだから……アルヴィン陛下はよく分からない。
 
 
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