女神アフディーの初恋

焼き芋と、天上の孤独

 二人は大きく笑い合うと、なんだかお腹が空いてきたことに、気づきました。
 示し合わせたように、お互いのお腹が「ク〜」と鳴り、二人は顔を赤らめます。

 その音を察知したのか、隣からザクザクと土を掘る音が聞こえてきました。
 視線を向けると、そこには「食いしん坊のウサギ」の姿が。

 ポシェットから手際よく小さなスコップを取り出し、土の中から見事な大振りのお芋を、掘り当てたところでした。
 下げるポシェットから調味料まで取り出し、焚き火で芋を焼き始めたのです。

「……あいつ、ただ食ってるだけじゃなかったんだな」

 アロンが呆れ半分、感心半分に呟くと、ウサギは自慢げに焼き上がったお芋を差し出しました。
 二人は近くに横たわる苔むした大木に、腰を下ろしました。

 アロンが熱々のお芋を手に取り、中心から真っ二つに割ります。
 立ち昇る真っ白な湯気が、二人の泥だらけの顔を優しく包み込みました。

「ほら、大きい方をお前にやるよ」

 アフディー様は素直にその言葉とお芋を受け取ると、宝物のように両手で包み込み、ハフハフと頬張りました。

「美味しい。天上界のどんなお菓子よりも、ずっと」

 初めて食べる喜びに、子供そのままにはしゃぐアフディー様。そんな笑顔を見てアロンは尋ねました
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