忘れないまま恋をした


私は、まだ前に進めていないだけなのに。

少し迷ってから、ぽつりと言った。

「今でも夢に見るんです」

義母が静かにこちらを見る。

「私の今の日常に、颯斗がいる景色を。

隣で笑っていたり、帰ってきたり。

何も変わらない顔で。

夢から覚めるたび、
ああ、いないんだって思い出します」
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