忘れないまま恋をした


でも言う。

「今、

一番そばにいてほしいのは」

「……直哉だよ」

静かな部屋。

直哉が動かない。

「…ほんと?」

小さな声。

私はうなずいた。

直哉の腕が、

ゆっくり私を抱きしめた。

強く。

今までで一番。

「よかった」

その声が、

少しだけ泣いていた。
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