忘れないまま恋をした
2
帰り道の公園。

ベンチに座って、二人でアイスを食べていた。

「なぁ」

颯斗が急に言った。

「なに?」

「やっと言えるわ」

意味がわからなくて、顔を上げる。

颯斗は少しだけ困った顔で笑った。

「俺さ、ずっと柚のこと好きなんだけど」

頭が真っ白になった。

心臓の音だけがうるさい。

「…えなに急に」

そう言うと、颯斗は肩をすくめた。

「急じゃない。実はさ」
< 19 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop