忘れないまま恋をした


先生の声も、クラスのざわめきも、

全部遠かった。

ただ、

嫌な予感だけが胸の奥で膨らんでいく。

「大丈夫」

「ただの貧血」

そう自分に言い聞かせながら、

私は学校を飛び出した。

まだこの時は、

これが人生を変える日になるなんて

思っていなかった。
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