忘れないまま恋をした

夜中の急変。

機械の音が部屋に響く。

「颯斗、お願い」

ゆっくり、まぶたが開いた。

「柚」

「幸せだった」

首を振る。

「まだだよ。これからだよ」

涙で視界が揺れる。

「ちゃんと、笑えよ」

それが最後だった。

音が、止まった。
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