2分の1の世界
裕也「いつだったか、やり取りしてただろ」

理久「一色さんは1部だし」

裕也「2部だよ」

理久「いや、いち」

裕也「(遮って)塾が同じなんだ。会ったことは無いけど、名簿
で見たことがある。2部の欄に」

何も言えない理久。

裕也「珍しい名前だったし、中学の知り合いが居ないなら、なんで理久はここにいるんだ?誰に会いに来たんだ?」

理久「だれにも…、ただの好奇心だよ」

ヘラっと作り笑いの理久。

裕也「嘘が下手すぎるだろ。(ため息)誰にも言わんけん、もう二度とくるな。(時計を見て)急いで帰れよ」

早足で去っていく裕也。

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