怪異ハンター
あれこれあって疲れてしまったのはわかるけれど、仮病を使って早退するのは悪いことだとちゃんとわかっているんだろう。
「そっか。それは正解だと思うよ」
拓の言葉に青田くんが目を大きく開いてとまどって表情になった。
まさか自分の行動を褒められるとは思っていなかったみたいだ。
拓は一歩青田くんに近づくと鼻をくんくんと動かした。
その様子はまるで犬とか猫みたいで青田くんがおかしそうに表情を緩めた。
「君からは少しだけ怪異の臭いがする。よくないことが連続して起こるのは、よくないことが君につきまとっているせいかもしれない」
「かいい?」
青田くんは言葉の意味が理解できなかったのか、首をかしげて聞き返した。
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