妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
いつも意地悪に揶揄ってきても私を大切に思ってる事は申し訳ないくらい伝わってきた。
彼からは一度も体を求められた事はない。いつも私を子供扱いしているから、父性に溢れた人なんだろう。

「ライ君、もうお別れしよう。私は心からライ君が好きだったよ。きっと一生貴方の事を忘れない。ガソリンスタンドの優しくて素敵なライ君をもうこれ以上汚さないで欲しい」

ライ君が縋るような瞳で私を見つめてくる。
大好きだったアースアイに胸が締め付けられそうになるが、彼はこうやって何人も女を簡単に落としてきたのだと想像できてしまう。

私が呆然とする彼を放って立ち去ろうとした時だった。
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