司くんに愛されすぎてる。
瑠璃と同じクラスってだけでも嬉しいのに、今年は席も前後だなんて。
ラッキー。いいスタートになりそう!
和んでる私を見てにこにことしていた瑠璃が、ふと私の背後を見上げて急に真顔になった。
「今年もよろしく、奏」
瑠璃の視線の先、私の後ろから落ち着いたトーンの声。
周りの女子が、「ラッキー」って色めき立つ。
私の前の席の椅子を引いてそこに座ったのは、和樹。
「あは、よろしくー。しかもまた席、前後だね!」
「倉前と櫛本じゃ、そうなるよね」
瑠璃の机に腕を置いたまま、和樹の方に振り返る。
和樹は私の机で頬杖をついて、私たちの輪に混ざってくる。
ふっと穏やかな王子様スマイル。
よかった、今日はいつもの和樹だ。
それになんだか機嫌もよさそう。
「これでクラス委員なったら、デジャヴだねっ」
「だね。じゃあ俺が立候補したら奏もする?」
「やだ。わざわざなりたくはないよ――」
和気あいあいと私と和樹が盛り上がっていると、後ろから黒いオーラを感じる。
瑠璃が微笑んだまま邪悪なオーラを発してた。