司くんに愛されすぎてる。

瑠璃と同じクラスってだけでも嬉しいのに、今年は席も前後だなんて。


ラッキー。いいスタートになりそう!


和んでる私を見てにこにことしていた瑠璃が、ふと私の背後を見上げて急に真顔になった。




「今年もよろしく、奏」




瑠璃の視線の先、私の後ろから落ち着いたトーンの声。
周りの女子が、「ラッキー」って色めき立つ。



私の前の席の椅子を引いてそこに座ったのは、和樹。



「あは、よろしくー。しかもまた席、前後だね!」

「倉前と櫛本じゃ、そうなるよね」



瑠璃の机に腕を置いたまま、和樹の方に振り返る。


和樹は私の机で頬杖をついて、私たちの輪に混ざってくる。


ふっと穏やかな王子様スマイル。



よかった、今日はいつもの和樹だ。


それになんだか機嫌もよさそう。



「これでクラス委員なったら、デジャヴだねっ」

「だね。じゃあ俺が立候補したら奏もする?」

「やだ。わざわざなりたくはないよ――」


和気あいあいと私と和樹が盛り上がっていると、後ろから黒いオーラを感じる。


瑠璃が微笑んだまま邪悪なオーラを発してた。

< 11 / 27 >

この作品をシェア

pagetop