司くんに愛されすぎてる。
ふふふ、と一触即発な雰囲気が流れ始める中、
バタバタバタバタッと元気な足音が近づいてきた。
和樹と瑠璃が笑うのをやめてピリッとした顔になる。
私も、誰なのかもう予想がついた。
「かなちゃんっ来たよ!」
バーン!とドアを開けて登場したのはやっぱり司くん。
まだ教室に残っていたクラスメイトたちがざわつく。
私は和樹と瑠璃の背に隠された。
そんなことをするから、今度は私に注目が集まる。
朝だって、あのあと散々騒がれた。
謎のイケメン1年生と、学校の王子・櫛本和樹に取り合われる女って。
そんなんじゃないのに。
本当に勘弁してほしい。
「大丈夫。私、出るから」
ぐいっと和樹の肩を押して、前に出る。
私の姿を見つけると、はぎのくんがぱぁっと嬉しそうな笑顔になった。