司くんに愛されすぎてる。
「でも俺、嬉しくなっちゃって。
かなちゃんと手繋ぐの、大好きだったから」
優しくふっと細まる目。
嬉しくてたまらないって緩んだ口元。
――それから、ちょっと赤らんだ頬。
表情で、声で、態度で。
この人はぜんぶで私に好きを伝えてくる。
(私達、小さい頃会ったっきりだよ?)
私なんて、つかさくんのことすっかり忘れてた。
なのにどうして、あなたは今も私を好きだと思ってるの?
わからないから、ストレートな感情に戸惑う。
小さくて、可愛くて、か弱いつかさくんと、
目の前のはぎのくんはどうしても重ならなくて。
「ずっと会いたかった。かなちゃん」
司くんの手が、私の方に伸びてくる。
抱きしめられる。
そう思ったら、無意識に手がはぎのくんの肩を押してた。