司くんに愛されすぎてる。
拒まれると思ってなかったのか、はぎのくんの顔から笑顔が消えて目が見開く。
その感情に惑わされないように、私ははぎのくんの肩に手を置いたまま俯いてた。
「なんで、」
「ごめんね」
動揺してる声に、ごめんねを重ねる。
気まずいけど、ゆっくりと顔を上げてはぎのくんの顔を見た。
「はぎのくんのこと、私今まで忘れてたでしょ?
つまりはそういうことなの。
いきなり婚約者とか、抱きつかれたりとか……その、困る」
傷ついてる顔。
ちくりと胸が痛んで軋む。
うっすらと開いたままだったはぎのくんの唇が、重苦しく動いた。
「かなちゃんは、俺のこと好きじゃない?」
「好きとか嫌いとか、それ以前の問題というか……っ
はぎのくんのこと、何も知らないし……」
息が詰まって、悲しそうな声。
私の言ってること、普通だよね?