女嫌いな心臓外科医の契約妻になりました
匠は用は済んだとばかりに立ち上がるとジャケットを羽織って部屋を出て行こうとした。
「待ってください。そんな、約束が違いますっ。一回だけって……」
「倒れた君の介抱とここの宿泊でお礼は延長だ」
「ホテル代お支払いしますっ」
匠がピタリと足を止め振り返る。
「この部屋、三桁するけど」
「う、うそ……」
やけに豪華だと思ったが、もしやこのホテル最上級のプレジデンシャルスイート。
よくよく見渡せばベッドはキングサイズだし、部屋の装飾は一般的ではない。少し休むだけなのにいったいどうしてこんな部屋に。
「この部屋しか空いてなかったのと、つけてこようとする看護師をまきたかったんだ。流石にこのフロアまでは入れないからな。あと、金には困ってない」
雪音の抗議など簡単に跳ね除け、匠は夜勤があるからと去ってしまった。
「落ち着かないけど、すぐ帰るの勿体無いかも……」
怖いのか優しいのか、いまだによくわからない人だ。
ため息をつきながらベッドに寝転ぶと、撫でてくれた手の感触を思い出し、ソワソワするような不思議な気持ちになった。
「待ってください。そんな、約束が違いますっ。一回だけって……」
「倒れた君の介抱とここの宿泊でお礼は延長だ」
「ホテル代お支払いしますっ」
匠がピタリと足を止め振り返る。
「この部屋、三桁するけど」
「う、うそ……」
やけに豪華だと思ったが、もしやこのホテル最上級のプレジデンシャルスイート。
よくよく見渡せばベッドはキングサイズだし、部屋の装飾は一般的ではない。少し休むだけなのにいったいどうしてこんな部屋に。
「この部屋しか空いてなかったのと、つけてこようとする看護師をまきたかったんだ。流石にこのフロアまでは入れないからな。あと、金には困ってない」
雪音の抗議など簡単に跳ね除け、匠は夜勤があるからと去ってしまった。
「落ち着かないけど、すぐ帰るの勿体無いかも……」
怖いのか優しいのか、いまだによくわからない人だ。
ため息をつきながらベッドに寝転ぶと、撫でてくれた手の感触を思い出し、ソワソワするような不思議な気持ちになった。