女嫌いな心臓外科医の契約妻になりました
タクシーを降りて知らされた病室へ急ぐと、真弓が点滴をしベッドに寝ていた。ちょうど空いているが少し広いタイプの部屋だったようで、ここならふたりで付き添っても問題ない。
ベッド脇のパイプ椅子に腰掛けていた秀夫が雪音に気がつき立ちあがる。まだ本調子ではないのに無理をさせてしまった。
(まだ大変な時期なのに、なんで一緒に過ごさず外食なんてしてしまったんだろう)
真弓も精神的にショックを受ける中頑張っていたのだから、雪音がもっと気遣ってあげるべきだった。
もっと早く連絡をくれたらと恨みがましい気持ちにもなったが、大事ではなかったし雪音が羽を伸ばしているのを邪魔したくなかったと言われてたら、黙るしかない。
「お父さん、お母さん!」
慌ててベッドに駆け寄ると、真弓は目を開けた。
「やあねぇ、平気だって言ったのに来ちゃったの?」
「そりゃあ来るに決まってるよ。具合はどう? 大丈夫?」
「ただの疲労よ。年には勝てないわねぇ。まさか熱を出すなんて」
真弓は気丈に笑うが、顔色が悪い。
「お父さんありがとうね。私が付き添うから家で休んで」
「俺は大丈夫だよ。雪音こそ明日仕事なのだから、帰ってしっかり休みなさい」
「お願い。私もお母さんの側にいたいの」
こんな風にわがままを言うと、優しいふたりは仕方ないなと受け入れてくれるとわかっていての行動だ。
「雪音は優しい子だな。無理はするんじゃないぞ」
予想通り、秀夫はすぐに折れ受け入れた。
「ありがとうね。ゆきちゃんのの顔を見たら元気がでたわ」
真弓が微笑んだ。
頭をポンポンと撫でられる。秀夫は雪音が落ち込むたびに昔からこうして慰めてくれる。
大きな手。なぜか匠の手を思い出した。彼の手も、安心を与えてくれるものだった。
「何かすることある?」
「さっそくだが、甘えさせて貰おうかな。慌てて来たから飲み物とかなくて」
「買ってくるね」
秀夫が休めるように簡易ベットを用意すると、病院の外にあるコンビニに走った。
洗面用具、タオル、水、朝食になりそうな軽食などを買い揃えると病院に急いで戻ると、急患があったようで救急搬入口に救急車が停まっていた。
病室へ戻ると真弓と秀夫が笑顔で迎えてくれほっとする。
「おかえり、寒かったでしょう」
「大丈夫だよ。暑いくらい」
走ったせいか、コートの下はじんわり汗をかいていた。
ベッド脇のパイプ椅子に腰掛けていた秀夫が雪音に気がつき立ちあがる。まだ本調子ではないのに無理をさせてしまった。
(まだ大変な時期なのに、なんで一緒に過ごさず外食なんてしてしまったんだろう)
真弓も精神的にショックを受ける中頑張っていたのだから、雪音がもっと気遣ってあげるべきだった。
もっと早く連絡をくれたらと恨みがましい気持ちにもなったが、大事ではなかったし雪音が羽を伸ばしているのを邪魔したくなかったと言われてたら、黙るしかない。
「お父さん、お母さん!」
慌ててベッドに駆け寄ると、真弓は目を開けた。
「やあねぇ、平気だって言ったのに来ちゃったの?」
「そりゃあ来るに決まってるよ。具合はどう? 大丈夫?」
「ただの疲労よ。年には勝てないわねぇ。まさか熱を出すなんて」
真弓は気丈に笑うが、顔色が悪い。
「お父さんありがとうね。私が付き添うから家で休んで」
「俺は大丈夫だよ。雪音こそ明日仕事なのだから、帰ってしっかり休みなさい」
「お願い。私もお母さんの側にいたいの」
こんな風にわがままを言うと、優しいふたりは仕方ないなと受け入れてくれるとわかっていての行動だ。
「雪音は優しい子だな。無理はするんじゃないぞ」
予想通り、秀夫はすぐに折れ受け入れた。
「ありがとうね。ゆきちゃんのの顔を見たら元気がでたわ」
真弓が微笑んだ。
頭をポンポンと撫でられる。秀夫は雪音が落ち込むたびに昔からこうして慰めてくれる。
大きな手。なぜか匠の手を思い出した。彼の手も、安心を与えてくれるものだった。
「何かすることある?」
「さっそくだが、甘えさせて貰おうかな。慌てて来たから飲み物とかなくて」
「買ってくるね」
秀夫が休めるように簡易ベットを用意すると、病院の外にあるコンビニに走った。
洗面用具、タオル、水、朝食になりそうな軽食などを買い揃えると病院に急いで戻ると、急患があったようで救急搬入口に救急車が停まっていた。
病室へ戻ると真弓と秀夫が笑顔で迎えてくれほっとする。
「おかえり、寒かったでしょう」
「大丈夫だよ。暑いくらい」
走ったせいか、コートの下はじんわり汗をかいていた。