女嫌いな心臓外科医の契約妻になりました
熱めのお湯を頭からかぶると目が覚め、疲労のたまった筋肉がほぐれていくようだった。
そういえば化粧も落としていなかったのに、取れてしまったらしく鏡の中の雪音はすっぴんと変わらない。
お湯を貯める時間はないので、長めのシャワーをし出ると、ダイニングには匠が朝食を用意してくれたようで、クロワッサンに卵スープと綺麗に切られた林檎が並んでいた。火加減や味付けは慣れないようだが、包丁捌きだけはさすがだ。
「おはよう」
「お、おはようございます。ご飯、作ってくださったんですね。ありがとうございます」
昨夜のことを思い出してしまい、どんな顔をすればいいのかわからなくなり、ぎこちなく返事をした。
匠は雪音と軽く唇を合わせると、腰を引き寄せ労るように撫でた。
「体調は? 痛いところはない?」
「大丈夫です、ただ……」
「ただ?」
言うのが恥ずかしくて一度言葉を切ると、匠は余計に気になってしまったようで顔をずいっと寄せた。
「どうしてかですね、筋肉痛なようで……」
「ふはっ……あ、ごめん」
「……ですから、少し動きはぎこちないと思いますが、痛いとか具合が悪いわけではないので心配しないでください」
噴き出した匠を拗ねた面持ちで睨む。
「ごめん。馬鹿にしたわけじゃなくて、無茶をさせたことを反省しつつ、可愛いなと思っただけだから」
そう言いつつも匠はどうしてか嬉しそうにしていた。
「じゃあ今夜もしなくてはだな」
「どうしてそうなるんです?」
「筋肉痛には軽い負荷での同じ動き、アクティブリカバリーが痛みの軽減に役立つ。ストレッチ効果もあるから血流がよくなって回復も早まるしいい事ずくしだ。毎日強度を変えて行えば筋力もつく」
さもそれらしく言っているが、あんなことを毎日していたらそれこそ体力が無くなってしまう。
「医師の言うことは聞いておいた方がいい」
機嫌がいいのか、いつもに増して饒舌な匠に抵抗を試みた。
「セカンドオピニオンを希望します!」
そういえば化粧も落としていなかったのに、取れてしまったらしく鏡の中の雪音はすっぴんと変わらない。
お湯を貯める時間はないので、長めのシャワーをし出ると、ダイニングには匠が朝食を用意してくれたようで、クロワッサンに卵スープと綺麗に切られた林檎が並んでいた。火加減や味付けは慣れないようだが、包丁捌きだけはさすがだ。
「おはよう」
「お、おはようございます。ご飯、作ってくださったんですね。ありがとうございます」
昨夜のことを思い出してしまい、どんな顔をすればいいのかわからなくなり、ぎこちなく返事をした。
匠は雪音と軽く唇を合わせると、腰を引き寄せ労るように撫でた。
「体調は? 痛いところはない?」
「大丈夫です、ただ……」
「ただ?」
言うのが恥ずかしくて一度言葉を切ると、匠は余計に気になってしまったようで顔をずいっと寄せた。
「どうしてかですね、筋肉痛なようで……」
「ふはっ……あ、ごめん」
「……ですから、少し動きはぎこちないと思いますが、痛いとか具合が悪いわけではないので心配しないでください」
噴き出した匠を拗ねた面持ちで睨む。
「ごめん。馬鹿にしたわけじゃなくて、無茶をさせたことを反省しつつ、可愛いなと思っただけだから」
そう言いつつも匠はどうしてか嬉しそうにしていた。
「じゃあ今夜もしなくてはだな」
「どうしてそうなるんです?」
「筋肉痛には軽い負荷での同じ動き、アクティブリカバリーが痛みの軽減に役立つ。ストレッチ効果もあるから血流がよくなって回復も早まるしいい事ずくしだ。毎日強度を変えて行えば筋力もつく」
さもそれらしく言っているが、あんなことを毎日していたらそれこそ体力が無くなってしまう。
「医師の言うことは聞いておいた方がいい」
機嫌がいいのか、いつもに増して饒舌な匠に抵抗を試みた。
「セカンドオピニオンを希望します!」