ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~
その時、バチッと胸のあたりが痛くなった。

「っ⁉」

 思わず胸をおさえる。
 今の、何……? わたし、何を考えてた?

 わたしは思わず胸をおさえると、そこには水晶のペンダントがあった。
 この春の誕生日にもらってから、いつもコッソリつけてるお守り。
 このお守りが、テルのネクタイピンの石に、反応した……?
 まるで、「正気にもどれ!」って言われたみたいだった。

「おい、美月」

 いや、待て待て、落ち着けわたし。
 確かに、石には不思議なパワーがあるって言われてるけど……。
 そんな、お守りが静電気みたいなので警告してくることってある?

「おいってば」

 うん、ないよねー。夢見すぎだよね。
 でも、コワイからこのテルのダイアモンド(?)は、
 もう見ないようにしとこう。
 ネクタイから手をはなして、すすすっと距離をとる。

「聞いてんのか、美月!」
「ひゃいっ!」

 驚いて、思わず声がひっくり返る。

「ネクタイ引っ張ったまま、固まってんじゃねーよ。
おれの話、聞いてたか?」

 わたしがなんだかおかしくなってる間に、
 テルは何やら話をしていたらしい。
 全然聞いてなかった。

「えっと、なんだっけ?」

 てへっと笑いかけると、テルは「あのなぁ……」とあきれたようにつぶやいた。

「このおれが、わざわざ頭下げて頼んだ話を無視? 
いい度胸だな」
「え? テルが頭を下げる⁉ 
そんなことあるの⁉」

 ビックリして、思わず声を上げる。

「……いや、マジでは下げてないけど」
「あはは、だよね~」
「……オマエおれのこと、何だと思ってんだよ」
「え? 何さま、おれさま、テルさま。……だよね?」

 言ったとたん、テルがしぶ~い顔になる。

「それ、だれに吹きこまれた?」
(かえで)
「か~え~で~!」

 うが~っとうらめしそうにテルが叫ぶと、「呼んだ~?」と楓が家から出てきた。
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