ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~
 「月影のエース」っていうのは、わたしのあだ名みたいなもの。
 わたしはどこの部活にも入ってないけど、助っ人を頼まれることが多いんだ。
 自分で言うのもなんだけど、助っ人として、どこの運動部でも結構活躍してると思う。
 
 そこでいつの間にかつけられたのが、「月影のエース」。
 楓いわく、強いのにどこにも属さない「影のエース」と、
 わたしの名前の美月の「月」を合体させて、そうなったんだって。

「楓、わたし別にモテてないよ? 楓みたいに美人じゃないし……」
「ふふふ、美月はかわいい系なの」

 ちっちっちと指をふる楓に苦笑いする。

「まあ、美月に悪い虫がつかないように、
にらみをきかせてる、けなげな王さまもいますしね~」
「っ、おい」

 ちょっとあわてたようにテルが楓の口をふさぎにかかるけど、楓は避ける。
 ? 悪い虫? けなげな王さま? どういう意味だろ?

 首をかしげていると、楓は「うん、わかんないならいいよ」と肩をすくめた。
 なんだろう、楓の目が生温かい。
 うーん、話題を変えよう。

「それにしても、テルってスウィートウェザーとして、がんばってるよね」

スウィートウェザーは、
中高生に大注目されてる三人組男子の音楽グループだ。
テルは一年前、
当時ウチの学校の中学二年生だった南雲真白(なぐもましろ)先輩に、
メンバーにならないかって声をかけられたんだ。

南雲先輩はもともとモデルをやってて、SNSでのフォロワー数がすごい人。
南雲先輩はテルの他に、
わたしたちと同級生の雨宮環(あまみやたまき)くんもスカウトしたんだよ。
んで、三人は歌って踊ってみたを、
「スウィートウェザ―」として動画サイトに投稿。

それが、大バズり!
三人は去年から今日まで、
定期的に歌とダンスの動画を投稿してどんどん有名になっていったんだ。
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