あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
第二章 彼との時間
 翌日以降も須南先輩からメッセージが届くようになった。
 と言っても、『今日は雨だな』に対して『蒸し暑さはマシかもですね』と返すような、たわいない会話が多い。
 董子に電話で話したら『なんで天気の話題ばかりなのよ』とあきれられてしまった。

 そうして一カ月ほど経ったころ、『そろそろ食事に行かないか?』と、彼からお誘いのメッセージがきた。
 レストランは須南先輩が予約してくれるというので、お言葉に甘えることにした。
 お礼をしたいと申し出たのは私なので、本当ならこちらがすべて手配するべきなのだけれど。
 
 互いにスケジュールを合わせ、食事に行く日は週末の土曜日に決定した。
 仕事柄、人気のレストランには極力足を運ぶようにしているので、どんな店で食事をするのか、そこも含めてとても楽しみだ。
 
『デートなんだから、オシャレして行きなよ?』
「え、デートじゃないってば」

 今日も電話口でフフフと笑う董子にそう言ったものの、たしかにきちんとメイクをして、綺麗な格好で行かなければ失礼に当たるなと思った。
 無難なのは、ブラウスにスカートかパンツを合わせた通勤コーデだけれど、それでは少し素朴すぎるだろうか。
 董子との電話を切ったあと、私はクローゼットを開けて頭を悩ませた。
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