あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「頼るなんてとんでもないよ。そんなの図々しすぎる。私自身がもっと強くいなきゃ」

()(ふく)(あざな)える縄の如し』
 災いと幸福は、より合わされた縄のように互いに絡み合っていて、それらは交互にやって来るという意味のことわざだ。
 それが本当なら、このあとは幸せが待っているとポジティブに考えられるし、康史のこともひったくりのことも引きずらずに前を向ける気がした。
 
「強く、かぁ。たしかに泣いてばかりもいられないよね。でも私には頼っていいんだよ? 友達じゃない」
「……ありがとう」
 
 いつも私の気持ちに寄り添ってくれる董子は、本当にありがたい存在だ。
 彼女と話していると、まるで家族と過ごしているような温かい気持ちに包まれる。
 それは単に彼女が優しいからではなくて、こういうのを‟ウマが合う”と言うのだろう。
 董子とは一生仲のいい友達でいたいと、心から思っている。
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