あの日を越えて、二度目の初恋を~最愛の彼との再会愛~
「見た目も中身もカッコよくて、ルヴォワールの常務だもん。きっとモテるよね。それなのに恋人がいないなんて、奇跡みたいなもんだよ?」
「……うん」
「このチャンスをみすみす逃していいの? 好きなんでしょ?」

 街中で偶然再会できたこと、大学時代から実は両思いだったこと、今でもまだその思いが心の中に残っていること、たしかにすべてが奇跡みたいなものだと思う。
 彼とは本当に特別な〝縁〟でつながっているのかも……なんて考えて、顔がにやけそうになるときがある。

「恋愛に振り回されるのはもうごめんだし、強くいなきゃって思ってたけど、瀬良さんとなら付き合ってみてもいいのかな?」
「それ一択だよ。凛音、自分の気持ちに素直になって」

 小さくうなずいて、私も右手に持ったフォークでパスタを巻いた。
 董子は私が悩んだときにいつも背中を押してくれる存在で、本当に感謝している。

『俺は急にいなくなったりしないよ。ずっとそばにいる』

 瀬良さんは簡単に裏切ったり、ウソをついたりしない人だ。そこは信頼できる。
 そんな彼が、きちんと正面から熱い気持ちを伝えてくれた。だからこそ、私もきちんと応えたい。
 彼とならきっと、穏やかな未来が続いていきそうだ。
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