世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「どういう反応をするのかと思っただけだ」

 彼と目が合ってしまった。蓮司さんもそうだけれど、私も探るような眼差しを送っているに違いない。

 彼の小さな反応から答えを見つけ出そうと、必死にもがいている。

「予想していた反応でしたか?」

「いや、思っていたものとは違ったな」

 せめていい意味なのか悪い意味なのかを教えてほしいけれど、聞く勇気がない。

 私に踏み込もうとしているふうにも見えないし、本当に彼の考えがわからなかった。得体が知れなくて、ここでも一種の恐れのようなものを感じる。

< 136 / 489 >

この作品をシェア

pagetop