世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 どんなにトゲのある言葉と視線を向けても、蓮司さんの心を揺らすことはなさそうだった。

 私が答えるまでは口を開かないとでも言いたげな態度すら腹立たしい。

「……映画館で映画を観てみたいです」

 望む返答さえすれば、この苛立つばかりの時間も終わるだろうかと答えておく。

「できればアクション映画を。両親からは野蛮だと言われていたので」

「娯楽に過激な描写はつきものだ。法に反していなければ、どんなものだろうと楽しむ権利がある」

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