世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「親に向かってその口のきき方はなんだ! いつからそんなに生意気になった!?」

 叩かれる――と咄嗟に目を閉じて身体を縮こまらせる。

 でも父の手が私の頬を張る前に、蓮司さんが振り上げられた手を掴んで止めた。

「な、なんだ。放せ!」

「……彼女はあなた方の娘かもしれないが、同時に俺の妻でもある」

 今まで冷たく聞こえていた声に、今は熱が宿っている。

「紗代へのそうした振る舞いは、夫の俺が許さない」

 あの蓮司さんが庇ってくれた? これは夢?

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