世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「日本の……九条家の伝統も理解せずに、外の華やかさにばかり目を向けるのは浅はかだって」

「……ご両親が言ったのか」

 蓮司さんの声は、相変わらず抑揚がない。

「はい」

「無価値な意見だ。なにに感動しようが、それは君の勝手だろう。他人の尺度で自分の感性を測るほど、人生において無駄なことはない」

 あまりにも断定的な言い方だった。

 励まされているのか、それとも私の悩みを突き放しているのか一瞬わからなくなる。

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