世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「少なくとも君は嘘をつくのが得意そうに見えない。意外と反応が素直に出るしな」

 さっきの焼き栗の時のことを言っているなら、恥ずかしい。

「誤解していたことを謝っておく。ほかにもいろいろ見誤っていそうだが、都度、君のほうから訂正してもらえるとありがたい」

 これは会社の面接かなにかだっただろうかと一瞬錯覚する。

 そんなことを考えてしまうくらい、蓮司さんの歩み寄りと謝罪の言葉――というには事務的だけれど――が意外だった。

「私、も」

 感謝や了承よりも先に言葉が口をついて出る。

< 239 / 489 >

この作品をシェア

pagetop