世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 蓮司さんは私の顎をすくい取ると、無理矢理視線を絡めてきた。今のほんのわずかな違和感を瞳から探り出そうとするかのように。

「俺といる時はほかのことを考えるな」

「そんなことを言われても……」

「君は俺のことだけ考えていればいい」

 強引な唇が、私の言葉を塞いだ。

 奪うような、そしてどこか切実な渇きを孕んだ、深い口づけ。

 私は彼の首筋に手を回し、必死にその熱に応えようとする。そうしていなければ、彼という圧倒的な存在に、魂ごと飲み込まれてしまいそうだったから。

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