世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 パリの夜から数ヶ月。

 私たちは、世間から見れば溺愛し合う新婚夫婦そのものだった。

 蓮司さんは私への対応を劇的に変化させ、私もまた彼を避けなくなっている。

 朝、目が覚めた瞬間から、彼の視線は私を捉えて離さない。食事の時も、リビングで本を読んでいる時も、彼は隙あらば私の髪に触れ、うなじを撫で、自らの所有物であることを確認するようにその痕を刻みつけた。

 クローゼットには、私が一生かけても着きれないほどのドレスと、目が眩むような輝きを放つ宝石が並んでいた。

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