世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「ほかの男とは口をきかなくていい。話しかけられても適当に流しておけ」

「そういうわけには……」

 私にしか聞こえない声ながらも、拒絶を許さない厳しさがあった。

 蓮司さんほどの人なら取り入ろうとする人や、隙を突こうと考える人も多い。私を使って彼に近づこうとする人間がいるであろうことは容易に想像できたから、なるべく他人と接点を持たないようにするという命令には納得できた。

 でも、少し切ない。

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