世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「仰る通り、私はあの人を誤解しているのかもしれません。話していないことがたくさんあるようですから」

 誤解していることがあるのかも、とフランス旅行で気づいたはずなのに、ちゃんと確認しなかった自分を恥じる。

 もっとも、蓮司さん本人がわざとそう振る舞っているのなら、悪いのは私ばかりではないと思いたいけれど。

「ほかにも蓮司さんの話を聞かせてくれませんか? 家では見られない彼のことを、彼のために知りたいんです」

 知らず知らずのうちに、山城さんの方へと身を乗り出していた。

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